悲劇を繰り返していけない

この2年のうちに、地震やら水害やら、確実に記憶に残りそうな災害が何度も起きています。

そして今回も西日本で大地震が起きたかのような悲惨な状況になっています。

 

災害だから仕方がないのは確かなのですが、増え続ける死者数と、日常の生活風景が無茶苦茶になっている状況を見て呆然とする様子、劣悪な避難環境と水や生活用品の物資不足など、毎回同じ問題に対処することになるのを見て、これは今後もどうにもならないものなのかと思ってしまいます。

震災サポート記事では、経験則を中心とした「情報」を書いてもらうことが多かったんですが、情報って基本的には対処方法なんですよね。

対処方法は役には立つし、知っておいた方がいいことは間違いありません。

しかしそろそろ、同じことを繰り返さなくて済むようにするにはどうしたらいいのかを考えてもいいんじゃないかなと思っています。

 

これは日本人の悪い癖でもあるのかもしれません。

起きたら問題になることが分かっていて、かつても経験しているのに、過ぎたらどんどん忘れていきます。

病気でも何でも同じなんですが、予防にはあまりお金をかけないんですよね。

災害を予防することはできませんが、災害によって発生する問題を予防することはできるかもしれません。

 

僕はこの手の問題は政治では解決しないと思っています。

じゃあどうしたら解決するのか。

その鍵は女性にあると本気で思っています(^^

男ももちろん困りますが、この手の生活問題に直結する事象が起きたときに最も苦労するのは女性なんですよね。

男なら我慢すれば済む問題も、女性はそうはいかないということが結構たくさんあります。

日々の生活や周りの状況により広く目が届くのも女性の方です。

国や自治体など「上」に一方的に期待するのではなく、何か問題が起きたら真っ先に当事者になる可能性のある人がそれぞれ自立していく意識が必要です。

 

予防というキーワードを出しましたが、予防に限定しなくてもいいです。

予防で考えるとすれば、まず忘れないことなんですよね。

 

僕のところには被災した女性からのメールも来ます。

意外と悲観はしていない人が多くて嬉しいです。女性が明るいと言うだけで、救いがあるというものです。

今当事者になっている場合は、何が起きているかということを情報として書いてもらうのも有益だと思います。

起きたときにどうするかというシミュレーションでもいいのですが、災害の都度起きる問題を起こさないためには何をしたらよさそうか、色々想像してみてほしいんです。

ここで答えを出す必要はないので、まず考えてみることが大事だと思って、そのきっかけにしてもらえるといいですね。